あざ・しみ
一言でしみといっても、色々なものがあります。
トレチノインという新しい治療法の出現で、いままで難しかった肝斑や炎症誤色素沈着の治療が可能になりました。また、レーザ−治療時にどうしても避けられないレーザ−焼けも早く落とせるので、レーザ−治療の期間や回数が少なくなります。
また、しみやくまと思われているものの中には遅発性太田母班様色素斑、後天性真皮メラノサイトーシスといったものが非常に多く含まれています。これは、以前は太田母斑W型対称型といわれていたものですが、真皮のなかにメラニンを作る細胞が異状に存在するもので、Qスイッチルビーレーザ−で治ります。この時、トレチノインを併用すると照射回数が半分位、期間が3分の1位に短縮できます。
いずれも診断が重要です。一度、御相談下さい。
メラニンを作る細胞(メラノサイト)に2種類あります。
表皮基底層にあるものと、真皮のなかにあるものです。表皮のメラノサイト自体はメラニンを含まず、メラニンは表皮の細胞の隙間にあります。表皮性のしみにレーザーをあてると、メラニンが破壊されて一瞬きれいな皮膚が現れますが、メラノサイトは破壊されず(破壊されたら白くぬけてしまう)、メラノサイトをレーザーの熱エレルギーが刺激してしまうので、メラニンを大量に作ってしまいます。
一方、真皮メラノサイトはメラノサイトの中にメラニンを沢山詰め込んでいるので、 メラニンを破壊することによってメラノサイトごと破壊できるのです。
まずは、しみがどちらのメラノサイトの異常なのかという見極めが最も大切です。