単純性疱疹

ヘルペスの原因はヘルペスウイルスで皮膚や粘膜から接触で体内に潜入します。直接接触すれば移りやすいのはもちろんですが、食器やおはしなどを介して移ることも有ります。ウイルスに感染してもすぐに発病しないで神経節のなかに潜伏します。抵抗力が低下した時(ハード仕事、風邪の後、スキー、日焼けなど)に発病します。
好発部位は口の周囲と鼻孔、目の周囲に出きることが多いですが、稀には、体にも出来ます。単純ヘルペスウイルスには?型と?型があって、?型は陰部(陰部ヘルペス)に出来安いといわれていますが、一概にはいえません。口唇ヘルペスから陰部に移ったり、反対のこともあります。初期はムズムズする前駆症状が多く、続いて水泡ができます。同じ場所に再発することが多いですが、再発までの期間はひとによって様々です。初期感染では、発熱・リンパ腺の腫れがあることもあります。
陰部ヘルペスはSTDとして移りますが、感染している女性は妊娠したら主治医に伝えて下さい。皮疹が出来ている時に分娩が重なると帝王切開が必要なことがあります。


治 療
抗ウイルス剤が良く効きます。 

 

再発をしないために

現在、発売されている抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑えるだけで、神経の中に入り込んだ(潜伏した)ウイルスDNAを取り除く事は出来ません。従って、年6回以上再発を繰り返す患者さんは、抑制療法といって一定量の抗ウイルス薬を毎日内服し続ける方法が、諸外国で認可されております。日本でも平成18年9月より、陰部へルペスのみに保健適応となりました。お悩みのかたは現在症状がなくてもご相談ください。口唇へルペスは従来通り、誘因や再発の前徴が明らかな患者さんは、予め抗ウイルス薬を手元に持っておき、その様なときにのみに内服すると再発を免れることが出来ます。
 一般に単純疱疹は、徐々にその間隔は長くなり、やがては再発しなくなると思われます。しかし、細胞性免疫機能の低下、特にHSV特異的suppressorT細胞数の低下から頻回に再発するようになることもあります。

 

関連した病気
疱疹性壊疽 子供や成人の医療従事者の指に真っ赤で痛みのある皮疹ができる。
疱疹性歯肉炎(アフタ性口内炎)発熱と口腔内に融合するアフタができ歯肉は発赤、はれ、痛みがある。小児に出来るが再発はしない。
カポジ水痘様発疹症 単純性ヘルペスが、アトピー性皮膚炎や慢性湿疹、日焼けなど表皮に障害のある皮膚に感染した時に起こります。高熱と頭痛を伴って湿疹病変の上に急速に拡大します。早期の治療が必要です。抗ウイルス剤が出現する以前は、入院治療が必要でした。